助けてくれた その7
彼女と同じ部屋で休んでいましたが、目は閉じていましたが気持ちは張り詰めていました。
部屋の中や外の音が、例えそれが音がしない音であっても、聞こえる状態でした。目は閉じていても、見えている感覚でした。
千日回峰行の人がそのような状態になると書いてありましたが、そんな感じではなかったのかと思います。
明け方になり、突然、、誰かに手足を掴まれました。
嫌な感じがしなかったので、どうするのかとじっとしていると、まるで手足が体操しているみたいに動かされ、マツサージを受けている感覚でした。お腹を上から押され、口から空気を吐き、腹式呼吸をしているみたいでした。
縮こまった身体が雪が溶けるようにほぐれてきました。
朝起きてみると、身体も心もリフレッシュしていました。
その時、1ヶ月前に夢で見たものを突然、思い出しました。
夢で見たものは剣。
不成仏霊との対決は、その時から形勢が逆転。