寄り道が思わぬ絶景に その1
普段通りの道のりでは、どうしても良くも悪くもサプライズがありません。
見落としていると言われていても、頭が反応しません。気持ちはあっても頭が反応しない時は、寄り道をしたりして、違った風景に身を投じるのも一考です。
私が今まで生きてきた中で、映画のワンシーンみたいな風景に出合ったことがあります。
それは私が20代後半の頃でした。山梨の勝沼へ遊びに行こうとした時でした。
今回は何故か中央道を利用せず、静岡の、それも旧上九一色村からの山越えを計画しました。地図ではそんなに険しくないと鷹をくくっていました。
実際に走行してみると、途中、パトカーがずっと追従してくる状況でした。もしかして、不審車両と間違えたかもしれません。
山を下ると、とんでもなく長くて急な下り坂。そして、ガードレールの下は断崖絶壁。ギアをセカンドにしてエンジンブレーキを効かしても、時速が70kmという数字になってしまう。目の前はとても美しい光景が広がっていましたが、それよりもエンジンブレーキが効かない下り坂にビックリ。下り終わると、腋の下は汗で濡れていました。