心
現在と違って、昔の時代は生まれてくること自体が大変な事、成長することも大変な時代です。
飢えや病気、死と向き合いながら生きていかなければならない時代背景があります。
だけど、この状況から脱出することは不可能な時代です。
心の拠り所をどこかに持っていかなければならなかったのです。南無阿弥陀仏と唱えれば、極楽浄土が待っている。阿弥陀さまが救ってくれる。だから、その時代を生きてこられたのです。
しかし、現在は当時と全く違います。飢えや死と直面しない。裕福になりすぎた。物が溢れる時代になってしまって、心の大切さを忘れてしまったのです。「有り難さ」を失ってしまった結果です。心を忘れれば、目に見えない世界や言葉に惑わされます。